建物・マンション・戸建て住宅を建てるうえで、工事関係者が出入りする際は鍵を開ける必要があります。電気工事や水道工事・内装工事など、家を建てるまでに様々な関係者が入るわけですが、すべての人に鍵を渡しておくのは防犯性のうえでとても不安です。また規模の大きなマンションなど、各住宅の鍵が違う場合もまた工事者側からすると不便なこともあります。両者にとってとても便利なものとなるのが、コンストラクションキーシステムです。
このキーシステムは建物の工事期間中にのみ使用できるもので、工事が完了すると錠前を変えることなく使用を不可能にすることが出きます。またマンションなどの戸数が多い場合も共通のコンストラクションキーがあり、工事完了後はそれぞれのドアの鍵で操作することでコンストラクション装置を解除することができます。マスターキーシステムが必要な場合も問題なく、それぞれの錠をマスターキー・子鍵で操作するだけで対応可能。その見た目からもわかる通り、工事用キーは操作できるタンブラーの数を少なくし、その後オリジナルキーで操作するとより複雑なタンブラーの操作を必要とさせ、工事用キーでは開けられなくなるのです。原理は様々で、シリンダー内部のボールを落としこむことでコンストラクション装置を解除させるGOALのV18や、一部のタンブラーを固定する刻みキータイプもあります。